もしも地球上の氷が全て溶けたらどうなるのか
氷が無くなるとかき氷が食べられなくなっちゃう
どうも進撃の期間工です!
私たちが住む地球。場所によっては1年を通して暑かったり寒かったりします。
特に北極・南極やその周辺は氷や永久凍土が存在し、人が生きていくのも難しいほどです。
しかし、無制限に化石燃料を消費し、二酸化炭素を排出し続ければ、
気候変動が進み、地球上の氷を全て溶かしてしまうのです。
本当に地球上の氷が全て溶けてしまうと、一体どんな事態が起きてしまうのでしょうか?
今回は、地球上の氷が全て溶けた時に起こりうることをお伝えしていきます!
他にもどんなことが起こるのかあなたも是非コメント欄に書いてくださいね!
目次です!
地球上に氷はどれくらいあるのか?
氷河や氷の大陸と言えばまず思い浮かぶのが南極です。
南極には地球上の氷の80%以上があり、その氷の厚さは最大で4500メートル、平均値は2450メートルもあります。
次に思い浮かべるのは氷の大陸は、北大西洋に浮かぶグリーンランドでしょう。
その他にも高い山の山頂などに万年氷などといった形で存在しています。
ちなみに北極には大陸が存在せず、海に浮かぶ分厚い氷が北極大陸と呼ばれるものを形成しているのです。
これらの氷が全て溶けた場合、地球はどうなるのか見ていきましょう。
全ての氷が溶けた場合、地球の陸地はどれくらい沈む?
実は、これらの氷が全部溶けても、すぐさま海面の上昇につながるわけではありません。
氷山はすでに海の中に体積として含まれているため、氷山が溶けても海洋の総体積は変わらないためです。
しかし、地球に存在する氷の95%はグリーンランドや南極大陸などの地上にあります。
これはアルプス山脈を氷で再構築できるほどの分量なのです。
陸上にある氷がどのくらいあるかというと、計算上2500万平方キロメートルあります。
これがそのまま水になるのです。地球上にある水の約1.8%が氷として存在しています。
ということは、単純計算で全ての氷が溶けて、海に流れると、海水が1.8%増えるということになるのです。
1.8%海水が増えるとなると、海面は単純計算で70メートル上昇することになります。
その場合、陸地も一緒に沈むため、海の面積が増えることになり、
陸地面積や標高も加味して計算すると、だいたい45~60メートルは上昇すると言われています。
世界各地で水没が起こり、人が住める状態ではなくなる
海面上昇の影響を真っ先に受ける大都市は、ニューヨークやサンパウロ、ムンバイ、上海、ジャカルタなどです。
そしてもちろん、日本の首都、東京もかなりの影響を受けるでしょう。
東京タワーは5分の1まで水没し、東京駅どころか23区内は高層ビル以外沈みます。
東京五輪開催予定地もきれいに水没し、東京ビッグサイトの天井がヘリポートとして活用できるのみになるそうです。
また、海面がわずか1メートル上昇するだけでも、年間約102兆円もの洪水被害が予想されます。
もし、海面が10メートル上昇すれば、世界人口の10%に当たる6億3000万人以上がホームレスになり、
25メートルなら世界人口の25%にあたる14億人以上が住む場所を失うことになります。
海面上昇が70メートルに達すれば、アメリカ西海岸や東海岸全域、アジアではバングラデシュ全土や中国北部が水没し、
オーストラリアには内海が出現すると言われています。文字通りのジャイアントインパクトとなるのです。
極寒地帯に生息する生物に生態系の変化が訪れる
氷が溶けてなくなれば太陽光の反射量が少なくなるため、気温の上昇にも拍車がかかることになります。
地球の気温が上がれば、水温も上昇するため、真っ先に温暖化の影響を受けるのは氷山です。
実際に2016年1月・2月と4月~6月で北極地方の氷山の分量は過去最低でした。
既に地球温暖化の進行に伴って氷が溶け始めているため、
海面が上昇してそう遠くない間にヨーロッパからロシアまで船が運航できなくなるとのこと。
海運業にとっては航海が楽になるかもしれませんが、一方で悪いことも起こります。
海水と淡水が交じり合うことで、世界中の海洋の生態系が大打撃を受けてしまうのです。
ホッキョクグマやセイウチなどの北極固有種の動物にとっては、住む場所が失われることを意味しています。
ホッキョククジラやイッカクのような海中に住む動物が絶滅するかもしれないのです。
これから対策を行って二酸化炭素の排出量を減らしたとします。
それでも、大気中の二酸化炭素の濃度が安定化するためには300年かかります。
気温が安定するためには数百年、海面が上昇するのを止めるまでには数千年。
人類が対策を行っても、地球への悪影響はしばらく増大し続けるのです。