もしも地球に砂が無かったらどうなるのか
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どうも進撃の期間工です!
地球全体の砂や砂利の年間採取量は470~590億トンであり、そのうち68~85%も消費しています。
この砂が無くなってしまったら、私たちの生活はどうなるのでしょうか?
今回は地球上から砂が消えたらどうなるのかについてお伝えしていきます!
他にもどんなことが起きるのか、あなたもぜひコメント欄に書いて下さい!!!
目次です!
波の力が弱まらず津波が起こる
砂と聞くと、海にある砂浜を思い浮かべる方もいるかもしれません。
広い砂浜は波の力を弱めますが、砂が無くなると波の力が弱まらず、砂丘がくずれたり、護岸が壊れたりします。
そうなると波が砂丘を超える危険性が出てきます。
護岸がコンクリートで出来ていても、波の力で壊れてしまうこともあるのです。
そうなると、家や街に海水が流れ込んで浸水し、私たちの命や財産が危険にさらされます。
また、ウミガメの上陸や産卵ができなくなったり、魚介類など様々な生き物への影響も心配されます。
人間も海のレジャーを楽しむことは出来ません。
アメリカフロリダ州マイアミビーチはビーチの砂が不足し、多額の費用を費やしてビーチに砂を運んでいます。
日本国内でも千葉県九十九里浜では砂不足となった結果、海岸浸食が深刻化し、
36か所あった海水浴場は2018年現在、22か所まで減ったとのことです。
島が海に流されて消える
砂は風や波、潮の流れを受け、長い時間をかけて移動を繰り返しています。
海の砂が失われると、陸地に残ったわずかな砂が海底へと移動し始め、
海の中へと引きこまれるように砂浜がのみ込まれていくのです。
海底の砂を大量に採取することで、それはさらに顕著となります。
事実、海砂採取の影響でインドネシアのいくつかの小島が、海底へと沈みました。
海砂採取によって、驚くことに世界の海岸から70%近い砂が姿を消しているそうです。
当然、海底の生態系にも変化を与え、生物を絶滅させる可能性も少なくありません。
鉄筋の建物が建てられなくなる
砂はコンクリートの材料としてビルの建設に不可欠となっています。
コンクリートの一般的な材料構成は、セメントや水、砂や砂利、そして空気です。
現在、アメリカ西海岸は未曽有の建設ラッシュに沸いています。
カリフォルニア州の建設会社の多くは、これまで州内や近隣の州から砂を調達していました。
しかし、環境意識の高まりから海岸や山を崩すなどして、天然の砂を採取するのが難しくなっています。
そこで、新たな砂の調達先として注目されているのがアメリカのお隣の国のカナダです。
カナダのバンクーバー郊外に巨大な砂の採掘場があり、ここの砂がカリフォルニアでのビル建設に使われています。
アメリカの建設会社は1日約2万トンの砂を採掘し、新しいビルの建設に使用しているのです。
近年の好景気がビルの建設に拍車をかけているのですが、同時に砂不足にもなっていることを忘れてはいけません。
ガラスがなくなってしまう
窓ガラスやクリスタルガラスなどの身の回りにある様々なガラス製品は何から出来ているのでしょうか?
実は、珪酸が主成分のケイ素と呼ばれる砂がガラスの主原料なのです。
これをドロドロに溶かし、必要な形に成型するとガラス製品になります。
世界のガラス産業の核となるフロート製法は、イギリスのピルキントン社によって1959年に開発されており、
現在、高品質ガラス製造技術の世界標準となっています。
建築用のクリアガラスや着色ガラス、コーティングガラスなどがケイ砂によって出来ているのです。
その砂までなくなると、私たちの家は風が入り込み、吹きさらしの状態になるかもしれません。
自動車用のクリアガラスもケイ砂から生産されているため、否応なくオープンカーになってしまいますね。
インターネットが出来なくなる
マイクロプロセッサの回路は、シリコンで出来たウエハーと呼ばれる薄い円盤の上に作られています。
シリコンは土や砂に多く含まれる成分であり、地球上にある地殻では、酸素に次いで3番目に多く存在する元素です。
つまり、パソコンやスマホ、タブレットに必要なシリコン製造にも砂が重要な存在となるのです。
もし砂が無ければ、私たちはコンピューターを操作することはもちろんのこと、
ネットやメールを使うことすらできなくなり、主な情報源は新聞や雑誌となります。
砂は年々減少しており、砂の権利を巡っての争奪戦は、今や「砂の戦争」と呼ばれています。
大金が飛び交う市場と化し、砂はお金よりも重要な資源だと唱える人々もいるほどです。
あなたの足元にたくさんある砂も、限りある資源だということを考えた方が良いのかもしれません。